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《山行記録》上州武尊 剣ヶ峰・荒砥沢スキー

   

天気が良く、雪の状態も安定していそうなので、上州武尊の荒砥沢(あらすみさわ)へ山スキーに出かけることにした。前武尊は以前は毎年のように訪れていたが、人が多いので最近は足が遠のいていた。しかし、今日は平日なので静かな山行を楽しめるだろう。荒砥沢は東向きの沢なので、雪の状態が良い事が多く最近は人気のエリアのようである。しかし、ほとんどの人は沢の上の方を滑ったら登り返してしまい、前武尊より十二沢を下ってスキー場へ戻っている。それでは山スキーとして物足りないので、今回は雪の状態が良ければ剣ヶ峰の上から沢を一気に下り、林道経由でスキー場へ戻る周回ルートの計画とした。

DSC04678無風快晴の登山日和。正面に前武尊山が白く輝いている。

DSC04681ゲレンデトップから30分で前武尊の山頂へ到着。まだ誰もいない。こんなに簡単に2000mの稜線に立ててしまうのだから、ありがたいような物足りないような… これから登る予定の剣ヶ峰の壁が迫力である。荒砥沢は何度も滑ったが、剣ヶ峰には一度も上がったことがなかった。傾斜が強くスキー滑降には厳しいことと、沢の中に人がいるときに雪崩を起こしたらマズいからである。今日は人が少ないので、積雪が安定していればチャンスだ。

DSC04692コルより少し登った所から荒砥沢を見下ろす。雪の表面は締まっておりスラブ形成は認めず、問題なさそうである。壁の左端を上がることにした。スキーをザックに付けて登り始める。

DSC04687登るにつれて傾斜が強くなっていく。手足を使って壁に張り付くが、柔らかい雪が落ちるばかりで体はなかなか上がらない。離れて見るよりもずっと斜度がきつい。雪を掘って出てきた岩に足をかけて、ズリズリと這い上がっていった。まるで雪稜クライミングである。アイゼンを持ってこなかったことを後悔した。

DSC04699どうにか狭い山頂へ到着。雪は風に飛ばされるためか、ハイマツや笹が出ている。奥に岩鞍スキー場が見えている。

DSC04694剣ヶ峰山頂では絶景が広がっていた。武尊山と川場谷源頭部。なかなか良さそうな斜面である。

DSC04701滑走の準備を済ませたら、いよいよ剣ヶ峰の壁を滑走だ。出だしは45度くらいか?なかなかの急斜面であるが、今日の雪なら問題ないだろうと、思い切って飛び込む。

DSC04702ジャンプ気味にターンを繰り返し、あっという間にコル付近まで下ってしまう。登りに1時間近くかかったのに、下りは1分であった。

DSC04710荒砥沢を下る。上部は風の影響でパック気味だったが、下るにつれてパウダーとなった。この辺りは日が当たりにくいので、雪の状態が良いことが多い。

DSC04711気持ちの良いブナの疎林。

DSC047141600m付近で沢は狭くなる。無雪期はゴルジュになっていそう。この先、沢底はまだ穴があるかもしれないので、左岸を巻き気味に下っていく。

DSC04716滑ってきた稜線を振り返る。スキーだとあっという間である。

普段は、林道まで沢沿いに下っているが、今回は右岸の尾根を越えてショートカットしてみることにした。1549m地点をめざして尾根へ上がり、南側にある沢へと下った。結果てしては失敗であった。尾根の南面は雪が完全に腐っていた。シールを付けて林道を歩く方が、遠回りになるが時間的にも早いと思う。

一番高い所まで登り、そこから滑り降りるのが山スキーの醍醐味である。そういう意味で、満足のできる山行であった。ただし、剣ヶ峰直下は過去に雪崩事故の起きている場所であり、雪の状態を十分に見極めること、沢の中に人が入っていないか注意する事が必要である。

山行日:2015年1月14日

山域:上州武尊

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