高尿酸血症(痛風)と山登り
山と健康のコンパス
【クイズ】この山はどこでしょう?
(答えは写真をクリック)
難易度★★
 血液中の尿酸値が高くなる病気です。これが原因で関節に炎症を起こすのが痛風です。足の関節、特に第1趾(足の親指)の付け根の関節が好発部位です。食物の中に含まれるプリン体という物質が体内で変化して尿酸となります。プリン体の多い食品を摂っていると血中の尿酸値が上がりやすいので注意が必要です。また、腎臓の機能が弱ってきても尿酸は体内に溜まりやすくなります。

【山に登っても大丈夫?】
 尿酸値が高いからといって山登りが制限されることはありません。むしろ、登山のような有酸素運動は良い影響が期待できます。
 痛風発作を起こした時はどうでしょう。発作を起こしてすぐは痛くて山へ行く気にならないでしょうが、発作が落ち着いてきてからも無理は禁物です。完全に治ってから山に入るようにしないと、関節の炎症がぶり返す危険があります。また、以前に痛風発作を起こしたことがあり、関節の様子が何となくおかしいと感じたら、発作の前兆かもしれませんので慎重な判断が必要です。
 痛風発作を起こすと、しばらくの間は山に行けなくなります。予防のために、高尿酸値が高い人は治療しておいた方が良いでしょう。

【アドバイス】
 脱水傾向になると痛風や尿管(腎臓と膀胱の間の管)に石が詰まる尿管結石を起こしやすくなるので、十分な水分補給を心がけましょう。アルコール類(特にビール)は尿酸値を上げる作用があるので、山小屋で飲み過ぎないようにご注意を!
 痛風の経験がある方は、万が一に備えて消炎鎮痛剤(ロキソニン、ボルタレンなど)を持ち歩くようにすると良いでしょう。もしも、関節の痛みが出てきたら早めに服用すると症状を軽く抑える効果があります。痛みを我慢して炎症が強なってしまう前に、早期の段階で薬を飲み始める方が発作の悪化を予防できるのです。無理して歩くと症状が悪化しますので、登山は中止して下山しましょう。

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