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健診結果の見かた③
心電図 胸部レントゲン
まずは健診を受けましょう
仕事をしている方は職場の健診を受けていると思います。仕事をしていない方は自治体が行っている住民健診か人間ドックを受けましょう。検査項目としては、血液検査、尿検査、心電図、血圧などが一般的ですが、胸部のレントゲンがあるとなお良いでしょう。特に山登りに関連して特に気をつけておくべき項目を中心に解説しておきます。これから山登りを始める方、または山登りを愛好する50歳以上の方は健診を受けて自分の体の状態をチェックしておきましょう。
 心電図 
心電図の異常を指摘されたら、山登りをする前に必ず詳しい検査を受けましょう。最悪の場合、山の中で突然死を起こす事もあり得ます。
 心電図の異常には大きく分けて不整脈と虚血性心疾患があります。不整脈にも色々あり、その多くは期外収縮というほとんど治療の必要ない物ですが、中には心房細動や心室頻拍、洞不全症候群、房室ブロックといった治療の必要な不整脈もあります。山に入るのであれば、不整脈を指摘されたら症状が無くても循環器内科を受診してください。ホルター心電図という24時間にわたり心電図を記録する検査を受けると良いでしょう。
 →不整脈と山登り
 虚血性心疾患とは心臓に血液を送る冠動脈が詰まってしまう病気です。完全に詰まると心筋梗塞、詰まりかかった状態は狭心症です。狭心症の場合、運動をした時などに胸が圧迫されるような痛みを感じます。狭心症がある状態で無理に山登りをすると心筋梗塞を起こして倒れてしまう可能性がありますので注意が必要です。狭心症は普通の心電図検査では分からないことが多いので、普段からの症状が重要になります。

胸部レントゲン
大きく分けて肺の異常と心臓の異常があります。
 肺の異常としては、異常な影として写る肺癌・肺結核のほかに、喫煙者に多い閉塞性肺疾患(肺気腫など)も指摘される事があります。この様な場合は病院で精密検査が必要です。特に肺気腫などの慢性閉塞性肺疾患があると運動時の息切れが強くなり、山登りは難しくなります。
 胸部レントゲンでは心臓の拡大を指摘されることがあります。心臓は何らかの病気があるとそのサイズが大きくなる事があります。心臓が大きくなっていると言われたら必ず循環器科の診察を受けてから山に入るようにしましょう。心不全や重度の心臓弁膜症などがあった場合、山登りは危険です。
 

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